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メイドインジャパン

三週連続で放映されたNHK総合CHの
「メイドインジャパン」
メイドインジャパン_c0125105_2285553.jpg
TV60周年記念番組とのことで、
高度経済成長期を育った自分としては、懐かしい
気持ちで毎回観てきた。
役者も唐沢寿明、高橋克美、國村隼と、うまい俳優達が
ズラリ。大好きな岸部一徳、及川光博という、「相棒」の
名優までもが出揃っているんだから、見応えは十分!
当時は「モーレツサラリーマン」なんて先人達が
イッパイいて、大変な頑張りの中で日本の企業を
世界に押し上げていったのだろうと、改めて思いながら。

最終回の昨日の第3話は、急展開。
唐沢演じる矢作 再建戦略室長のもとに集まった7人の
精鋭のそれぞれが際立つ。
最後に、一筋の光明を見せつつ、多くを語らずに
番組は終わったが、それでも個人的に感じたのは





ハッピーエンド感が強い


なぜなら、
①トップと実務部隊が近すぎる
今時、あのクラスのトップ企業(=劇中の『TAKUMI電機』は、PanasonicやSONYをイメージさせる)が、そのような大企業で、あんなに会社トップ(岸部演ずる創業者、会長)と近い部長(矢作営業部長)は、いない。

②救世主の少数精鋭部隊の選定が非現実的
没落の途を辿る会社は大企業に陥っており、当事者意識を持つ社員が少ない一方、人選に足る情報をトップが個人的に持て得るとは思えない。

③敵対する元仲間の息子に助けられた部分もあり
仇敵の息子が新聞記者という偶然性も「?」
それが大団円のきっかけになってるところも「う~ん」


いずれにせよ、ドラマとしては久しぶりに力の入ったもので
十分楽しめた。

創業家企業は日本に多いが、あんな優秀な「取り巻き」がいたら
会社は傾かないだろうと思わせるところが、
意外と皮肉めいたブラックジョークかなと思えたりして・・・

by ohayontaro | 2013-02-10 22:09